妊娠したら食べてはいけない食品

意外と多い?食べてはいけない食品

実は、妊娠中に食べてはいけないものはたくさんあります。基本的には、食中毒になって具合が悪くなる可能性のあるものは避けるべきと言われています。最悪の場合、母体や胎児に影響が出てしまうこともあるからです。

 

ただ、「アレもコレもダメ!」と考えすぎてしまうと、食べるものがないように感じてしまいます。なので、まずは妊婦が注意すべき食中毒について学んでいきましょう。

 

食中毒について学ぼう

 

食中毒といっても、いろいろなパターンがあります。1つ1つ確認していきましょう。

 

パターン1:サルモネラ菌の食中毒

胎児に直接影響はありませんが、具合が悪い間は食事がまともに取れず、栄養不足になって胎児の成長が遅くなることがあります。別に妊娠中でなくても注意すべきではありますが、妊娠中は余計に気を使ったほうがいいでしょう。

 

パターン2:トキソプラズマの感染

成人であれば、トキソプラズマに感染しても症状が出ないことがほとんどです。しかし妊婦の場合、お腹の赤ちゃんに感染し、先天性トキソプラズマ症を発症するリスクがあります。胎児が先天性トキソプラズマ症にかかってしまうと、視覚障害やてんかん、精神面の成長の遅れなどが起こることが知られており、予防が重要となっているのです。赤ちゃんが小さいときほど感染した時に重症化しやすいので、妊娠初期はとくに注意する必要があります。

 

なお、トキソプラズマはネコのトイレからなども感染することが知られており、すでに感染している人も5人に1人程度の割合で存在していると言われています。ただ安心してほしいのは、妊娠前からすでに感染している場合は、胎児へ影響することはありません。あくまでも、未感染の女性が、妊娠初期以降に感染してしまうことがリスクなのです。ただ、「ネコを飼っていて、感染しているかどうか気になる」という場合は、早めに診察を受けておくとよいでしょう。

 

パターン3:リステリア菌の食中毒

最も注意すべきなのがリステリア菌への感染です。サルモネラ菌と違い、リステリア菌は妊婦ほど感染しやすいと言われているのです。患者100人中、30人が妊婦と言われているほどです。

 

リステリア菌に感染すると、胃腸炎の症状のほか、悪寒や筋肉痛など、インフルエンザのような症状が出ます。妊婦でなければそれだけで済むのですが、さらに恐ろしいのは妊娠している場合です。リステリア菌に感染した妊婦の1割~5割が流産や死産・早産に至ると言われているのです。また、赤ちゃんが産まれたとしても、髄膜炎や神経障害、未熟児などの問題に直面することがあるのです。

 

どの食品に注意したらいい?

 

初産だと、何が食べてはいけないものかわからないのでリストにしたほうがいいでしょう。以下のリストを参考にしてください。

 

妊娠したら食べてはいけない食品リスト

生卵 サルモネラ菌
生魚 サルモネラ菌、カンピロバクター菌
生貝 サルモネラ菌、カンピロバクター菌、トキソプラズマ
水洗いしていない野菜・果物 トキソプラズマ、大腸菌
生肉、半生の肉 サルモネラ菌、トキソプラズマ、カンピロバクター菌、大腸菌
燻製した魚 リステリア菌
パテ リステリア菌
生乳 リステリア菌、カンピロバクター菌
デリミート(加工肉) リステリア菌

 

生卵や生魚は人並みに注意する

まず生卵、生魚などのサルモネラ菌リスクのある食品についてです。すでに説明したとおり、サルモネラ菌は直接胎児への影響はありませんが、かかってしまうと吐き気などに襲われて食欲が落ちてしまいます。なので、できれば食べないほうがいいでしょう。

 

とはいえ、日本は食品衛生管理が行き届いており、賞味期限を守って食べる分には大きな問題はありません。実際、「今まで一度も生卵であたったことがない」という人も多いでしょう。なので、これらの食品は「絶対NG」というわけではありません。妊娠中は普段より賞味期限を厳しめに見て、普段より食べる量を減らすという形でもそれほど問題はありません。

 

もちろん、過去に生卵や生魚、生牡蠣などにあたったことがある、という場合は、きちんと避けるようにしましょう。

 

生肉はトキソプラズマリスクが高い

次にトキソプラズマについてです。感染すると直接胎児に影響をおよぼす恐れがあるので、サルモネラ菌とは違い強く警戒する必要があります。

 

特に注意したいのは「生の貝類」と「生肉」です。今までトキソプラズマに感染していなかった人が、感染してしまう理由で一番多い原因なので、妊娠中は避けましょう。しっかり加熱すればリスクはなくなるので、生牡蠣やレアステーキなどの摂取をしないように注意しましょう。

 

なお、すでに紹介したとおりネコのトイレもトキソプラズマ感染リスクが非常に高いです。なので、妊娠初期の段階で、今までネコ飼ったことがないのに飼いはじめるのも避けましょう。

 

生乳やデリミートは絶対NG

最後にリステリア菌についてです。こちらは流産などのリスクがあるので絶対に感染は避けなければいけません。また妊娠しているときほど感染しやすいので、リスクのある食品は絶対NGです。

 

まず一番注意したいのは生乳(未加工乳)です。最近ではオーガニック志向のため牛乳も未加工を、という雰囲気がありますが、妊娠中は必ず加工済みのものを飲むようにしましょう。

 

また、デリミート(加工肉)も注意です。海外では、ずさんな衛生管理の工場で作られたデリミートから、リステリア菌に感染するケースが非常に多いです。また、リステリア菌は冷蔵庫の環境で良く繁殖するので、作られてから長期間冷蔵されて運ばれてくる海外製の商品(生ハム)などはリスク特大です。

 

日本国内産の場合は衛生管理がある程度しっかりしてはいますが、それでも万が一を考えて妊娠中は避けたほうが無難でしょう。


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